カメラ、レンズ、映像
映像はエンコード前にスマートフォン上で決まります。プラグインは送られてきたものをデコードするだけで、何も変更しません。
レンズ、解像度、フレームレート、コーデックの選択#
セットアップ画面のカメラセクションにある4つのピッカーで選びます。どれも選択中のレンズで使えるものだけに絞り込まれています。一覧にない組み合わせは、ハードウェアが対応していません。
| 設定 | 備考 |
|---|---|
| レンズ | メイン、超広角、望遠、前面のいずれか。配信中に切り替えられます。 |
| 解像度 | 最大3840×2160。高ければよいとは限りません。顔を映して話す配信なら、ほとんどの場合4K30より1080p60のほうが適しています。 |
| フレームレート | 30または60。OBSのキャンバスに合わせてください。オプション → 高フレームレート(試験的)をオンにすると、カメラが対応していれば120と240が追加されます。 |
| コーデック | HEVCはH.264と同じ見た目で、データ量が約40%少なくなります。お使いのOBSビルドでデコードできない場合を除き、HEVCを使ってください。 |
| 画質 | バランスは、一般的なWi-Fiでも安全なビットレートで配信します。最高は接続が安定している間ビットレートを引き上げ続け(USBではその約6倍、Wi-Fiでは約4倍まで)、回線が運べる上限のすぐ下で落ち着きます。さらに、エンコーダーを画質優先の設定に切り替え、センサーの全画素読み出しで配信します。データ量も発熱も増えるため、USBで使うのが適しています。 |
ソースに「接続済みですが、このOBSビルドではストリームをデコードできません」と表示される場合、そのビルドにはHEVCデコーダーがありません。アプリをH.264に切り替えてください。ほかに変わる点はありません。
配信中の設定変更#
レンズ、解像度、フレームレート、コーデックはすべて、ブラウザパネルまたはソースのプロパティから配信中に変更できます。レンズの切り替えは即座に反映され、フォーマットの変更ではカメラの再起動中に少しの間だけ映像が止まります。
ライブ中のカメラ操作#
同じ操作項目が、アプリのライブ画面、ブラウザパネル、そして(一部は)ソースのプロパティにあります。どこでも並び順は同じで、いずれかを操作するとほかにも反映されます。
スマートフォンのライブ画面には、映像、ステータス表示、一時停止、停止、そしてカメラアプリと同じレンズボタン(.5、1×、2)が表示されます。ピンチでズーム、タップでフォーカス、映像を上下にドラッグすると明るさを調整できます。シェブロンをタップすると調整トレイが開きます。ダイヤルが1つと、そのダイヤルで操作できる項目ごとのチップが並びます。チップに黄色のAが付いていれば、その設定は自動です。ダイヤルをドラッグするとマニュアルになり、選択中のチップをもう一度タップすると自動に戻ります。ブラウザパネルでは、同じ操作項目が行ごとに並びます。
| 操作 | 機能 |
|---|---|
| ズーム | 1×からレンズの最大倍率まで。ライブ画面をピンチするか、レンズボタンをタップするか、ズームのチップまたはパネルのスライダーを使います。 |
| 露出 | 自動のときは露出補正のダイヤルです(スマートフォンでは映像をドラッグ)。SS(シャッタースピード)のチップをドラッグすると露出がマニュアルになり、露出のチップがISOに変わります。パネルではマニュアルを選びます。マニュアルに対応していないカメラでは表示されません。 |
| フォーカス | 自動、または近距離から遠距離までのダイヤルでロック。自動のときは顔を追従します(オプション → 顔にフォーカス)。プレビューをタップすると、シーンが変わるまでその位置にフォーカスと露出を合わせます。長押しすると、その位置でフォーカスと露出をロックします。 |
| ホワイトバランス | 自動、または2500〜8000 Kのダイヤルでロック。 |
| フラッシュライト | オンまたはオフ。至近距離で強い補助光になりますが、それ以上の用途はほとんどありません。スマートフォンではトレイの最下段にあります。 |
| レンズ | 端末に実際に搭載されているレンズです。スマートフォンではレンズボタン、パネルではメニューで選びます。アクティブなレンズボタンをタップすると、そのレンズのズームがリセットされます。前面カメラが2つあるデバイス(iPad Proなど)では、前面カメラにもレンズボタンが表示されます。 |
| カメラを切り替え | 前面から背面へ、また元へ切り替えます。スマートフォンではトレイの最下段にあります。 |
構図が決まったら、フォーカスとホワイトバランスをロックしてください。オートフォーカスとオートホワイトバランスは、人が横切ったり照明が変わったりすると合わせ直そうとし、その揺れが配信にそのまま映ります。このページの中で、最も効果の大きい画質改善です。
カラー:HDRとApple Log#
カラーはアプリの「フォーマット」シートにあり、このスマートフォンで撮影できるものだけが表示されます。どちらのオプションもHEVC専用で、次にカメラが起動したときに反映されます。シートには「HEVCのみ」と表示され、そこでH.264を選ぶとカラーは標準に戻ります。
HDR(HLG)#
10ビットのHLG撮影です。SDRキャンバスではOBSがトーンマッピングし、HDRキャンバスでは本来のHDRのまま扱われます。デフォルトはオフです。
Apple Log#
ProモデルのiPhone(iOS 17以降)で使える、グレーディング用のフラットな10ビット映像です。ソースにLUT を適用フィルタを追加し、Apple Log用のLUTを読み込んでください。プラグイン側では何も適用しません。
Logはグレーディングするまで色が抜けたように見えます。LUTを追加しない場合は、標準を使ってください。
バーチャルグリーンバック#
映像がスマートフォンから送り出される前に、あなた以外のすべてが単色の緑で塗りつぶされます。オンにするとカラーは標準になります。そのうえでソースが、調整済みのクロマキーフィルタをOBSに追加します。追加は一度だけなので、削除したり調整し直したりした結果はそのまま保たれます。
- 深度アシストは、実際の深度情報を使って切り抜きを鮮明にします。Face ID搭載機種では前面カメラ、Pro(LiDAR搭載)機種では背面のメインレンズが対象です。そのほかのレンズでは形状検出だけを使い、フレーム内の人物は全員残ります。センターフレームなどのシステムエフェクトもオフになります。
- 被写体までの距離は、深度アシストの動作中に表示されます。設定した距離より奥にあるものはすべて背景になるので、背後を通り過ぎる人を消すことができます。ドラッグで0.5〜5.0 mを指定するか、数値表示をタップしてすべてを選びます。
記憶される設定#
各カメラの露出、ホワイトバランス、ズーム、フォーカスは、レンズごとに次の配信へ引き継がれるため、一度合わせた設定はそのまま残ります。今日メインレンズでホワイトバランスをロックすれば、明日もロックされた状態で戻ります。配信中に超広角へ切り替えれば、そのレンズを最後に使ったときの状態で立ち上がります。名前を付けたり保存したりする必要はありません。復元された内容はトレイに表示され、チップをタップすると解除されます。
オプション → カメラ設定を記憶でオフにできます。オフにすると、保存済みの内容も消去されます。
コントロールセンターのビデオエフェクト#
ポートレートやスタジオ照明などはiOSの機能で、アプリがカメラを使用している間にコントロールセンターで切り替えます。iOSがこれらを提供するのは特定のカメラとフォーマットに限られ(一般的には前面カメラで、1920×1440以下)、多くのiPhoneでは背面カメラでは使えません。
- オプション → カメラ診断に、お使いのデバイスで使えるものがカメラとフォーマットごとに一覧表示されます。
- LensLinkは、設定上可能であれば、エフェクトに対応したフォーマットを選びます。
- トグルは表示されるのにグレーアウトしている場合は、フレームレートが高すぎます。フレームレートを下げ、iOSが調整できるようオプション → システムのビデオエフェクトを許可をオンにしてください。
Appleのカメラアプリのフィルタやフォトグラフスタイルは、サードパーティ製のアプリでは使えません。見た目を調整するには、OBSのフィルタを使ってください(ソースを右クリック → フィルタ)。
スマートフォンの向き#
インターフェイスはスマートフォンの回転に合わせて向きを変え(画面の向きのロックがオンの場合を除く)、ライブビューはどの向きでも正立したままです。OBSが受け取る映像は常にセンサー本来の横向きなので、スマートフォンを回転させてもシーン内のソースのサイズは変わりません。